塩分を取りすぎると、高血圧や脳卒中、心筋梗塞などの心臓病のリスクを高めることだけではなく、女性の大敵、むくみの原因にもなります。
むくみはなぜ起きるのかというと、塩分摂取により、高まった体内の塩分濃度を低くするために、体内に水分を蓄えようとするからです。
日本人の一日あたりの推奨塩分摂取量は、男性では、7.5g/日未満、女性では6.5g/日未満と言われています。高血圧学会推奨では6.0g/日未満、世界保健機構(WHO)では5.0g/日未満ですので、日常、いかに塩分を多くとっているか予測がつきます。
実際の摂取量は、年々低下していますが、直近では、男性10.9g/日、女性9.3g/日ですので、まだまだ努力する必要がありそうです。
しかし、自身が普段どのくらい塩分をとっているか、気づきづらいもの。
そこで、こういった塩分を知るためのチェックシートがあります。


Yasutake K, Tsuchihashi T, et al. Hypertens Res 39: 879-885, 2016
この塩分チェックシートの点数が高くなるほど塩分摂取量が高いことを示します。
意外と摂っていることに驚いた方もいるのではないでしょうか。
まずは自分の食生活の再確認をしてみるといいでしょう。
さて、次は実践です。すぐには、味付けを薄くすることが難しいときは、普段使っている食材を減塩に変えてみるのも手。
日本高血圧学会のホームページにある、減塩食品リストも参考になるかもしれません。
まだ血圧が心配でない人も、今から味覚を減塩生活にシフトしてみましょう。
次回は減塩するテクニックをご紹介したいと思います。
参考)
厚生労働省資料「日本における食塩摂取量の現状と減塩推進への課題 ~日本高血圧学会の取り組みを中心に~」(検索日2023年4月18日)
日本高血圧学会ホームページhttps://www.jpnsh.jp/general_salt_04.html